30代建築家による連続レクチャーをテキスト化した本です。
本屋さんでも思いっきり平積みにされていて、
ご丁寧に各建築家の推薦書も並べてあったりします。
巻数の多い『へうげもの』が場所を独占(笑
本書の中で吉村靖孝さんが次の様に仰っています。
「本の中に出てきた本を読むことによって知識を紡いでいく...。」
まさにそんな理由で本書を手に取ってみました。
単純な好奇心と、ちょっとしたミチクサ心です。
こういった企画の中でズバリ建築の本を挙げる人は少ないんじゃないかと思って。
案の定、建築に関する本についてはわりと王道的な本がチョイスされていて、
それ以外の分野に関する本の記述が多く、とても興味深いです。
個人的には、建築書や文学書は全体的に共通する部分が多く見られましたが、
それ以外については未知の領域のモノも多く、
今後読んでみたいと思う本が沢山ありました。
目下のところ、エドワード・ホールの『かくれた次元』を再読中です。
院試で『かくれた次元』から想起する空間を具現化せよという実技試験があって、
私はそこで初めて本書を目にした訳ですが、それから約10年。
時間と共に自分の解釈にも変化があって、とても楽しめています。
『マスメディアとしての近代建築ーアドルフ・ロースとル・コルビュジェ』も再読予定。
こちらは事務所時代に同僚の推薦書として拝借したのが最初で、
当時はなかなか読み進められなかったと記憶(笑
その後『混沌からの秩序』を読んでみたいな、と。
事務所時代に担当していた物件のお施主さんが、
学生時代にカオス理論を研究されており、現場事務所で薦められた本です。
図書館で借りましたが、当時最初のページを読んで速攻返却した覚えがあります。
今回は読破する...予定です。
あとは...『モデルノロヂオ』は是非読んでみたい。
藤森照信さんの路上観察学会や、
塚本由晴さんの「メイド・イン・トーキョー」につながると言われては、
読まずにはいられない1冊になりそうです。
とまぁ、言い出したらきりがないのですが、
自分の視点や経験に少しでも触れそうなものから、
リンクさせて読んでいければいいなぁと思っています。
とりあえず忘年会の席で、2年生sに読んでみる事を促してみたので、
何人かは手に取ってくれている事であろう...。
選択肢の幅が広がると思うので、一度は目を通しておきたい1冊。
niico


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